不思議なバス停

ゆかりは急いでスーパーを去った。問題は、バス停はどこか見当がつかないことだ。幸いなことに、バス停は道路の向こうにあった。ゆかりは嬉し泣き(うれしなき)をして、「ああ、ついに目的の場所を見つけた。お父さん!もうすぐお父さんに会える!」

急いでゆかりはバス停に行って、近くにいる人に聞いた。

「すいません、森村のバスはいつ到着しますか?」

「ええ?森村?知らないよ。俺の邪魔すんなよ。」

 

ゆかりは不思議に思った。やっぱり、自分で探す方がもっと早いかもしれないと思った。

そのうち、バスが到着したので、そのバスに近寄って(ちかよって)聞いてみた。

 

「すいません!これは森村に行くバスですか」

 

「んん」と微妙(びみょう)な返事が返ってきた。「その情報はタダじゃない。それを知りたきゃ切符を買え。」

「ええ。お金がいっぱいあるから、買える!」とゆかりは言った。

 

「んん」と運転手は失礼に言った。「俺は特別の切符を売るぞ。森村に行きたいなら、5000円を払え。これは俺のルールだ。」

 

ゆかりは深く息を吐いて、それからお金を払った。

 

「はい、これです。これは私の全財産(ぜんざいさん)です。どうか、お父さんの村に連れていってください」

 

運転手はお金を受け取って、扉を閉めた。突然アクセルを踏んだので、ゆかりはバスの中で転んでしまった。

 

「どうしてそんなに急ぐの?」とゆかりは言った。

 

「早くこの仕事を終えたいから、」運転手は言った。

 

「私たちは森村に向かっているの?」とゆかりは聞いた。

 

「違う」と言った。「このバスは地獄行きだよ!」

 

おしまい

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失礼な猫